後、1日で平成が終わろうとしています。
皆様には平成の時代に本当にお世話になりまして、感謝の気持ちで一杯です。
私の昭和から平成を振り返ると
昭和の終わりに小学校を卒業し
中学時代に平成を迎えました。
正に思春期の真っ只中だった訳ですが、
私が歌手になりたいなと思ったのも、
平成元年頃だったかと記憶しています。
音大を卒業し、
平成13年には結婚し子供も産み
二児の母として、子育てをしながら、
音楽活動をして参りました。
今思えば、一番大変な平成の後半を子育て、
そして音楽活動に邁進して参りました。
明日で平成も終わりとなります。
私が音楽活動に本格的に力を入れ始めたのは
平成23年の頃、今は平成31年ですから、
今から8年前になるわけです。
ちょうど、東日本大震災の起きた年でもあります。
それまでも、勿論、活動はしておりましたが、何か自分の中で歌う意味のような、強い意志が生まれました。
地域の為に、日本の為に そして地球の為に
そんな想いが本格化したのです。
それから、8年の月日が流れました。
平成最後の30年、31年は大変災害やテロの多い時代でした。
昭和の時代に戦争が起き、もう2度と戦争は起こしたく無いと誰もが思ったことでしょう。
そして、平成へ。
日本では戦争は起きなかったもの、世界各地では民族、宗教、考えかたの違いなどで戦争が起き、テロも後を絶ちません。
これは何故起こるのでしょうか?
また、地震、火山、台風と自然災害が、なんと多い事でしょう。
人々が自分たちの自我や欲、他者を許せない気持ちが戦争やテロを引き起こし、生命の尊さや人と分かち合う心を忘れてしまった結果、悲しみ、怒りとなり、牙を向くようになってしまったとしか考えられません。
理解して欲しい、何故私は理解されない
愛して欲しい
愛を与えず、愛を一方的に求めてばかり
何故、私は理解してもらえない
その様な想いが
積もり積もってしまったのです。
それは、人間が人間を求める結果でも
あります。
愛はいつのまにか、考え方の相違で
すれ違ってしまったのです。
しかし、どうでしょう!?
太陽や自然は私たちに毎時毎秒、
私たちにいつでも、生きるための愛を
送ってくれているのです。
貴方が幾ら孤独で一人でも
自然は必ず、貴方の側にいて、
無条件に微笑みかけてくれるのです。
愛を与え続けてくれています。
これに気づけない人が
この世の中には沢山います。
まだ、ものの無い頃、原始時代には
かならず、山に海に感謝し、太陽神に感謝し
月に祈りを捧げて来ました。水、食べ物も
全ては自然の恩恵から与えてもらったもの。
常に感謝し、祈りを捧げました。
しかしながら、今は科学や技術が発展し、
人間が一番偉いと思うようになりました。
太陽神だ、山の神、海の神だというだけで、
何かに取り憑かれたなど、または宗教だと
言われるような時代になってしまいました。
人間は最新技術の為に、自然を破壊し続けてきました。
人が人を殺めるようにもなりました。
これに気づいたときは、もう既に、
遅しというところまで来てしまいました。
新しい、令和という時代の幕が開かれようとしています。
私達は愛ある存在です。
人の話を聞き、寄り添うこと
愛を与えてあげる事。
今一度、私達の在り方を
考えて、何故生かされているのか?
何によって、与えられた命なのか?
命の尊さを感じて
何のために生きているのか?を今一度
考える機会を与えられているように
感じます。
自分が地球、未来の為に出来る事として
出来る事を全うしたいと感じました。
今一度、気持ちを引き締めて、
令和を迎えたい。
私の出来ることは
歌い手として、皆様に歌を歌うことですが、
自然からのメッセージを感じて、
そのメッセージをお伝えする役目でも
あります。
このメッセージをこれからも
歌を通して、伝えて行けたらと思っています。
平和な未来のために
私達の子供達のために
出来る事を一歩ずつ
皆様も、素晴らしい令和の時代を
お迎えください。
平成31年4月30日 平成最後の日に寄せて
ソプラノさちあ
遂、一ヶ月前に子供たちとニュージーランドのマウントクックをハイキングしました。
其処でも数日前に大雨が降り、土砂崩れになっていたようで急遽、違うコースでハイキングしました。自然の恵みも一瞬にして恐怖に変わる実感を目の当たりにし、子供たちと一緒に旅が出来て、本当に嬉しかったです。
実は昨日、徳島県の剣山に登拝してまいりました。自然への感謝とお詫びを伝えてまいりました。1995メートルの山に登頂出来た喜びはひとしおでした。平成最後の記念に。